隗より始めよ 2012 1 14
「隗より始めよ」
遠大な事をなす時は、まず卑近な事から始めよ。
転じて、事をおこすには、まず自分自身から着手せよの意(広辞苑)。
私は、国会議員については、少数精鋭でよいと考えています。
少数精鋭にした上で、議員歳費(年収)を数億円程度に引き上げ、
怪しげな政治献金をもらわなくても議員活動ができるようにしたいと考えています。
現状は、「安かろう悪かろう」の典型例が、国会議員となっています。
有権者の皆さんは、選挙期間中は、議員を身近に知ることができますが、
当選してしまうと、国会での議員活動については無関心になってしまいます。
ただ座っているだけの議員、あるいは、そこに存在しているだけの議員が多いのです。
いや、ちゃんと座っているだけ、まだ、ましな方かもしれません。
居眠りをする議員、私語に夢中になる議員、ケータイに夢中になる議員。
例をあげれば、きりがありません。
私は、小泉内閣の時に、こう指摘しました。
夕方、国会が終わって、料亭や高級レストランに直行する議員は、
夕方、学校が終わったら、ゲームセンターに直行する子供と同じであると。
確かに、授業(国会)は、つまらない。
だからといって、ストレス解消に生きがいを見出す日々は、人生を誤ります。
アナウンサー announcer 2003 9 19
アナウンサーとは、用意された原稿を読む人のことです。
しかし、日本の大臣も、アナウンサーです。
まず、大臣就任あいさつ。
これは、実は、ある程度、官僚が事前に作成して用意してあります。
もちろん、能力がある人は、
官僚が用意した「大臣就任あいさつ」は、必要ありません。
大臣の「談話」や「コメント」も、基本的に、官僚が作成しています。
さらに、国会答弁。
これも、官僚が、事前に答弁書を作成して、用意してあります。
なぜ、事前に答弁書が作れるかというと、
国会での質問者は、何日も前から、事前にわかっているのです。
だから、若手官僚が、質問する予定の議員のところへ行って、
事前に質問内容を聞いてくるのです。
ここは、野党議員も、癒着していますので、
質問内容を、事前に官僚に教えてくれます。
そこで、教えてもらった質問内容を、官僚は省内に持ち帰って、
答弁書を作成するのです。
詳しくは知りませんが、
課長補佐あたりが、答弁書の原案を書いて、課長と協議して、
最終的には、局長に目を通してもらうのかもしれません。
そして、答弁書が完成したら、大臣に手渡すというシステムです。
何日か後の国会で、予定された質問を、
野党議員が、予定どおり行い、
大臣は、事前に用意された答弁書を読むという「芝居」です。
大臣、官僚、野党議員と長年に渡る「癒着構造」です。
たまに、意地悪な野党議員がいて、
事前に教えた質問とは違う質問をする時があります。
こういう時は、大臣は立ち往生して、
後ろに控えている局長に助けを求めるのです。
また、何かの記念式典で、
大臣が、あいさつしますが、
この「あいさつ文」も、官僚が事前に作成したものです。
極端な話、誰でも、大臣はできます。
サラリーマンでも、自営業者でもできます。